合成油が適応される個所は?
●鉱物油では対応できない使用箇所
- 機械の設計限界付近でのコンスタントな操業が必要
- 大きく機械的/熱的負荷をうける
例:航空用ジェットエンジンの潤滑
●合成油で経済的利益が示せる使用箇所
- 省エネ効果が期待できる
- 広い使用温度範囲が要求される
- 大きな設計適用範囲が求められる
-メンテナンスコストの削減ができる
-より良い信頼性と安全操業が求められる
-環境にやさしい油が求められる
合成潤滑油の省エネ性は?
●摩擦特性が低いため大きな省エネを期待できる
ー用途によるが、特にウォームギヤにおいてポリアルキレングリコール使用の箇所で約10%程度の削減
●低温特性が良い
ー機械がしばしば低温始動時に問題を起こす箇所
●粘度指数が高い
ー機械が幅広い温度条件のもとで稼動している箇所
●潤滑剤の価格が高くとも省エネによる経費削減効果がまさり十分相殺される
鉱油の優る合成油の性能は?
●利点/特性
ー低温流動性が良好
ー粘度指数が高い
ー揮発性が高い
ー引火点/燃焼点/自然発火点が高い
ー熱/酸化安定性が高い
ーデポジット性の発生が少ない
ー難燃性を有する
ー水溶性を示すものがある
ー潤滑性が良い
ー生分解性がある
合成油はどんな利益をもたらすか?
●頻繁な潤滑油作業の減少
ー潤滑剤の消費量の削減
●頻繁なメンテナンスの減少
ー労務費、部品、組み立て直し、良好な稼動によるコスト削減
●高い生産性、低い製造コスト
ー作業休止時間の減少早い速度、高い負荷、高い温度条件
●機械の長寿命化
ー機械や工具が寿命までに生産性に貢献する磨耗の減少
●機械がさらに高い性能を発揮
●火災の減少
●廃油の処理量低減